CEマーキングとULマーキングの違い【制御盤設計への影響】

輸出先によって対応が変わるCEマーキング(欧州)とULマーキング(北米)の違いをまとめました。制御盤設計で影響する規格・配線仕様の差を中心に整理しています。

CE・UL 概要比較

両マーキングの目的・認証機関・強制力の違いを以下に示します。

項目 CEマーキング ULマーキング
対象地域EU(欧州連合)加盟国北米(米国・カナダ)
目的EU指令への適合を示す安全性の第三者認証
認証機関自己宣言(または公認機関)UL・CSA等の第三者機関
強制力EU市場では法律上必須米国・カナダでは事実上必須
マーキングCE(欧州適合マーク)UL Listed / UL Recognized 等

制御盤に関係する主な指令・規格

制御盤設計で参照する指令・規格を対応させてまとめました。

分野 CEマーキング ULマーキング
制御盤の主規格EN 61439(低圧開閉装置・制御装置)UL 508A(産業用制御盤)
機械安全機械指令(MD)2006/42/ECOSHA基準・NFPA 79
低電圧機器低電圧指令(LVD)2014/35/EUUL 508
電磁環境EMC指令 2014/30/EUFCC Part 15
機器の保護等級IEC 60529(IPコード)NEMA規格

設計上の主な違い

実際の制御盤設計で差が出る配線仕様・回路設計の違いを以下に示します。

項目 CE UL
導体色(L1/L2/L3)茶・黒・灰(または黒・茶・灰)黒・赤・青(または黒のみ)
接地線色緑/黄緑(または緑/黄)
制御回路電圧24VDC / 230VAC 一般的120VAC が多い
端子のマーキングIEC 61346に基づく番号NFPA 79に基づく番号
ショートサーキット定格(SCCR)あり(EN 61439)必須(UL 508A)