サーキットプロテクタとは?
低容量の電気回路を保護するための安全装置です。
過電流が流れた際に、回路を遮断して機器や配線の損傷、火災などを防ぐ役割を持ちます。
サーキットプロテクタの仕組み
サーキットプロテクタの中には、バイメタルと呼ばれる金属が使われていることが多いです。
このバイメタルは、温度によって曲がる性質があり、流れる電流が多すぎると熱が発生し、金属が曲がって回路を遮断する仕組みです。
主な特徴と役割
・過電流保護:電流が異常に大きくなると自動的に回路を遮断。
・再使用可能なタイプが多い:ヒューズと違い、一度作動してもリセットして再利用できるものが多い。
例:三菱電機 CP-30BA
・小型で省スペース設計:小型なものが多く、制御盤などで少ないスペースで設計可能
ヒューズやブレーカーとの違いは?
項目 | ヒューズ | ブレーカー | サーキットプロテクタ |
---|---|---|---|
動作方式 | 使い捨て(溶断) | 再利用可能(手動復帰) | 再利用可能(自動または手動復帰) |
サイズ | 小型 | やや大きい | 小型 |
主な用途 | 家電・電子機器 | 住宅・商業施設・工場 | 制御機器・産業機器 |
交換の手間 | 必要(切れたら交換) | 不要(ON/OFFで復帰) | 不要(リセットまたは自動復帰) |
コスト | 安価 | 中〜高 | 中 |
まとめ
サーキットプロテクタは、電気回路を安全に保つために欠かせない装置です。
電気回路や制御機器に関わる方であれば、絶対に知っておきたい存在です!
選定方法については下記のブログを参照してください。