「サーキットプロテクタの選び方|定格電流・トリップ特性・極数の基本ガイド」

サーキットプロテクタの選び方、失敗しないための4つのポイント

制御盤や機器の保護に欠かせない「サーキットプロテクタ(CP)」

でも、いざ選ぶとなると「定格は?」「極数は?」と悩むことも多いですよね。

この記事では、サーキットプロテクタ選定の基本ポイントをわかりやすく解説します。

三菱電機の「CP30-BAシリーズ」など具体例も交えて紹介します。

サーキットプロテクタの基本構造については、下記のブログも参考になります。

サーキットプロテクタとは?仕組み・特徴・ヒューズとの違いをわかりやすく解説

選定ポイント

1:定格電流を決める

保護したい回路の最大電流に応じて選定します。

通常は負荷電流の1.25~1.5倍程度が目安となってます。

例:負荷電流が2Aであれば、3Aの定格電流を持つプロテクタが候補になります。

2:動作特性(トリップ特性)

例:三菱電機CP30-BA

瞬時形:電子回路向け、瞬時の過電流に敏感に反応

中速形:モーターなどの突入電流に対応

低速形:突入電流が大きい回路に最適

Point/用途に応じてトリップ特性を確認しましょう。

3:極性

・1極:単相ACやDCに使用

・2極・3極:制御電源回路向け

4:設置方法と形状

DINレールやパネル取り付けなどに適したサイズと形状を選びましょう。

また、使用環境(温度・湿度・振動)に応じた耐環境性も重要です。

よくある失敗例

・定格電流が低すぎて、頻繁にトリップしてしまう

・サイズが合わず、盤に収まらなかった

・突入電流でトリップしてしまう

どれも仕様の見落としが原因です。カタログや仕様をよく確認し、選定を行いましょう!

まとめ

・定格電流はギリギリではなく余裕を持つ

・使用環境に合わせた極数と遮断特性を選ぶ

・サイズや取り付け方法も確認

制御盤の信頼性は、こうした細かい部品選定が支えています。ぜひ、今回のポイントを参考に、適切なサーキットプロテクタを選定してください!

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