🔌アンペアとは?電流の量をわかりやすく解説【目安一覧表つき】
電気を学び始めると必ず出てくるのが「アンペア(A)」という単位。
なんとなく「電気の量」っぽいけど、実際どんな意味があるの?という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アンペアの意味・目安・ブレーカーとの関係など、初心者でもすっきり理解できるようにやさしく解説します。
1. アンペア=電気の「流れる量」
アンペア(A)は、電流の大きさ(流れる量)を表す単位です。
よく「水の流れ」にたとえられますが、水道でいうと「どれだけの水が流れているか」に近いイメージです。
📌 豆知識:
電気がたくさん流れている ⇒ アンペアが大きい
あまり流れていない ⇒ アンペアが小さい
2. 電圧と抵抗でアンペアが決まる【オームの法則】
アンペアは、電圧(ボルト:V)と抵抗(オーム:Ω)の関係で決まります。
これは有名な「オームの法則」で表されます。
電流(A)= 電圧(V) ÷ 抵抗(Ω)
つまり、電圧が高くて、抵抗が小さいほど、たくさんの電流(=アンペア)が流れるというわけです。
3. 家電のアンペア数はどれくらい?
家庭用の電化製品でよく使われるアンペア数を一覧表でまとめました。
機器 | 消費電力(W) | 電圧(V) | 目安アンペア(A) |
---|---|---|---|
LED照明 | 10W | 100V | 0.1A |
電子レンジ | 1500W | 100V | 15A |
エアコン(冷房) | 600W | 100V | 6A |
💡ポイント:
電流(A)は「電力(W)÷電圧(V)」で求められます。
※実際には起動時に一時的に大きな電流(突入電流)が流れることもあります。
4. アンペアが大きいとどうなる?
- 🔥 電線が太くなる必要がある
→ 大電流は発熱しやすいため、発火防止のため太い線が必要になります。 - ⚠️ ブレーカーが落ちやすくなる
→ 契約アンペアを超えると、主幹ブレーカーが電気を遮断します。 - ⚡ 感電の危険性が高まる
→ 電圧だけでなく、流れる電流(アンペア)が命に関わる重要な要素です。
📌 豆知識:感電による危険な電流の目安
・1mA:ピリッと感じる程度
・10mA:筋肉のけいれん、動けなくなる可能性あり
・100mA以上:致命的になるおそれあり
5. 契約アンペアとは?暮らしと電流の関係
電力会社と結ぶ「○○アンペア契約」は、家庭で同時に使える電気の量の上限を表します。
契約アンペア | 使える家電の目安 |
---|---|
30A | 一人暮らし・少なめの家電 |
40A | ファミリー世帯・家電が多め |
50A以上 | オール電化やエアコン複数台使用 |
契約アンペアを超えると、主幹ブレーカーが落ちて停電になるので、生活スタイルに合わせた容量を選びましょう。
6. 【豆知識】「アンペア」の語源とは?
「アンペア(A)」という単位名は、フランスの物理学者
アンドレ=マリ・アンペールに由来しています。
彼は電磁気学の研究で知られており、その功績を称えて「電流の単位」として名前が使われているんです。
7. まとめ
- ✅ アンペアは「電気の流れる量=電流」を表す単位
- ✅ 電圧と抵抗から電流が決まる(オームの法則)
- ✅ 家電・ブレーカー・安全性など生活に密接に関わる