電圧降下は何%まで許される?
結論:電圧降下は「〇%まで」と一言では決まらない
電圧降下は「何%までならOKですか?」とよく聞かれますが、 実は用途や設備によって考え方が変わります。
ただし、設計や施工の目安として使われる基準は存在します。
よく使われる電圧降下の目安
一般的に、次のような数値が目安として使われることが多いです。
- 照明回路:おおむね 2%以内
- コンセント・一般負荷:2〜3%以内
- 動力回路(モーターなど):3〜5%以内
これらは「絶対に超えてはいけない値」というより、 トラブルを避けるための安全側の目安と考えると理解しやすいです。
なぜ電圧降下に目安があるのか
電圧降下が大きくなると、次のような問題が起こりやすくなります。
- 照明が暗くなる
- モーターが起動しない、力が出ない
- 電子機器が誤動作する
特にモーターやインバータなどは、電圧が下がると電流が増え、 結果として発熱や故障の原因になることがあります。
「5%までOK」と言われる理由
電圧降下について調べると、「5%までなら問題ない」という表現をよく見かけます。
これは、電気設備の設計指針や実務経験上、 多くの機器が5%程度の電圧低下には耐えられることが理由です。
ただし、これは万能ではありません。
注意:低電圧回路ほど影響は大きい
同じ5%の電圧降下でも、電圧によって影響の大きさは変わります。
- 100Vの5% → 5V低下
- 24Vの5% → 約1.2V低下
24V回路では、わずか1V程度の低下でも センサやリレーが正常に動作しなくなることがあります。
現場ではどう判断する?
実務では、次のような考え方で判断されることが多いです。
- メーカーの仕様(最低動作電圧)を確認する
- 起動時電流が大きい機器は余裕を見る
- 将来の負荷増加も考慮する
「基準以内だから大丈夫」ではなく、 その機器が問題なく動くかを基準に考えることが重要です。
だから電圧降下は計算して確認する
電圧降下は感覚では判断できません。
配線距離・電線サイズ・電流をもとに計算し、 許容範囲に収まっているかを確認する必要があります。
以下のツールを使えば、条件を入力するだけで 電圧降下を簡単に確認できます。
まとめ
電圧降下の許容値は、用途や機器によって変わりますが、 一般的には2〜5%程度が目安として使われます。
大切なのは数字を暗記することではなく、 「なぜその範囲に抑えるのか」を理解することです。
設計や施工の際は、必ず計算で確認するようにしましょう。