AWG↔mm²変換表【AWGとミリスケアの対応・換算早見表】
海外メーカーのセンサやサーボのスペックシートを開くと、ケーブルの太さが「AWG 18」「AWG 22」と書かれていて、日本のmm²(ミリスケア)感覚にすぐ変換できず手が止まる──そんな現場のための変換早見表です。AWGとmm²の対応関係をまとめました。
AWGとは?
AWG(American Wire Gauge)はアメリカで使われている電線の太さの規格で、日本のmm²表記とは考え方が違います。最大の特徴は番号が小さいほど電線が太いこと。AWG 4/0(最も太い側)からAWG 40(細い側)まで規定されています。
日本のmm²は「導体の断面積」をそのまま数字にしていますが、AWGは引き抜き加工の工程数に由来する番号体系なので、AWG番号が1つ違うだけで断面積は約26%変わる、というやや独特なスケールになっています。
AWG ↔ mm² 換算早見表
AWG 4/0〜30までの直径・断面積、そして実務で使う「最も近いJIS規格mm²」をまとめました。制御盤・盤内配線でよく登場するAWG 18/20/22/24/26は太字で強調しています。
| AWG | 直径(mm) | 断面積(mm²) | 近いJIS規格(mm²) |
|---|---|---|---|
| 4/0 | 11.68 | 107.2 | 100 |
| 3/0 | 10.40 | 85.0 | 80 |
| 2/0 | 9.27 | 67.4 | 60 |
| 1/0 | 8.25 | 53.5 | 50 |
| 1 | 7.35 | 42.4 | 38 |
| 2 | 6.54 | 33.6 | 30 / 38 |
| 3 | 5.83 | 26.7 | 22 |
| 4 | 5.19 | 21.2 | 22 |
| 5 | 4.62 | 16.8 | 14 |
| 6 | 4.12 | 13.3 | 14 |
| 7 | 3.67 | 10.6 | 8.0 |
| 8 | 3.26 | 8.37 | 8.0 |
| 9 | 2.91 | 6.63 | 5.5 |
| 10 | 2.59 | 5.26 | 5.5 |
| 11 | 2.30 | 4.17 | 3.5 |
| 12 | 2.05 | 3.31 | 3.5 |
| 13 | 1.83 | 2.62 | 2.0 |
| 14 | 1.63 | 2.08 | 2.0 |
| 15 | 1.45 | 1.65 | 1.25 |
| 16 | 1.29 | 1.31 | 1.25 |
| 17 | 1.15 | 1.04 | 1.25 |
| 18 | 1.02 | 0.823 | 0.75 |
| 19 | 0.912 | 0.653 | 0.75 |
| 20 | 0.812 | 0.518 | 0.5 |
| 21 | 0.723 | 0.410 | 0.5 |
| 22 | 0.644 | 0.326 | 0.3 / 0.5 |
| 23 | 0.573 | 0.258 | 0.3 |
| 24 | 0.511 | 0.205 | 0.2 |
| 25 | 0.455 | 0.162 | 0.2 |
| 26 | 0.405 | 0.129 | 0.13 / 0.2 |
| 27 | 0.361 | 0.102 | 0.13 |
| 28 | 0.321 | 0.0810 | 0.08 |
| 29 | 0.286 | 0.0642 | 0.08 |
| 30 | 0.255 | 0.0509 | 0.05 |
計算式(自分で換算したいとき)
AWGから断面積を求める正確な計算式は以下のとおりです。スプレッドシートに入れておくと、表に載っていないAWG番号でも即座に換算できます。
直径(mm) = 0.127 × 92((36 − AWG) / 39)
断面積(mm²) = (直径)² × π / 4
4/0、3/0、2/0、1/0 はそれぞれ AWG = −3、−2、−1、0 として計算します。
厳密さより速さを優先する場合は、「AWGが3小さくなるごとに断面積が約2倍」という近似でだいたい当たりがつきます(AWG 10 → AWG 7 で断面積がほぼ2倍)。
JIS規格mm²に置き換えるときの注意
表の「近いJIS規格」は最も近い日本の電線サイズを示していますが、AWGとmm²は完全に一致するわけではありません。例えば AWG 18 の断面積は 0.823mm² で、日本のJIS規格でいうと 0.75mm² と 1.25mm² の中間に位置します。
このため、海外機器のケーブル仕様をそのまま日本の電線に置き換えるときは、許容電流・電圧降下の観点から「一つ太い側に切り上げる」のが基本です。AWG 18 → 0.75mm² ではなく 1.25mm² を選ぶ、といった判断ですね。許容電流のかみ合わせは KIV許容電流一覧(代表値) も合わせて見てください。
電線そのものの種類(IV、KIV、VVF等)の違いがピンとこない場合は 絶縁電線とは?IV線・VVFとの違いをやさしく解説 も併せてどうぞ。
現場での使いどころ
AWG表記に出会う場面は、ざっと以下のようなところです。
- 海外メーカーのセンサ(OMRON海外品番、Banner、SICK、Keyence海外仕様など)のケーブル太さ確認
- 輸入サーボモータ・サーボアンプの動力線・エンコーダ線の太さ
- 北米向け制御盤を作るときの内部配線サイズ指定(UL認証絡み)
- LANケーブル・通信ケーブル(CAT5e/6 は AWG 24〜26 が一般的)
- 輸入PLC・I/Oモジュールの端子台仕様書
特に北米向け盤を扱う場合、UL規格との兼ね合いでAWG指定がそのまま図面に乗ってくることもあるので、対応表を一枚手元に置いておくと地味に効きます。電線・ケーブル全般の許容温度や種類の整理は 電線・ケーブルの種類と許容温度(学科) もどうぞ。
まとめ
AWGは「番号が小さいほど太い」「3つ違うと断面積が約2倍」というクセを押さえれば、感覚で読めるようになります。完全な一対一対応はないので、JIS規格に置き換えるときは余裕を持って一段太い側を選ぶ、というのが現場での安全側の判断です。早見表として、必要なときにこのページに戻ってきてください。
