インバータ容量選定ツール【電動機kWから適合機種を選定】
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電動機の出力(kW)と電源電圧・運転条件を入力するだけで、インバータの推奨容量(kVA・A)を自動計算できる無料ツールです。標準負荷(ポンプ・ファン)と重負荷(コンベア・圧縮機)の切り替えに対応しており、FA現場での機種選定や設備設計時の容量確認にそのまま使えます。
🔁 インバータ容量選定ツール
※ この計算結果はあくまで参考値です。実際の選定はメーカーカタログを必ず確認してください。
インバータ容量の選び方(考え方)
インバータの容量は、接続する電動機の出力(kW)を基準に選ぶのが基本です。各メーカーのカタログには「適用電動機出力」の欄があり、電動機のkWに対応するインバータ機種が一覧で示されています。
同じkWの電動機でも、電源電圧が200Vか400Vかで定格電流が大きく変わります。電力の基本式 P ≒ √3 × V × I × 力率 × 効率 の関係から、電圧が2倍になれば電流はおよそ半分になります。そのためインバータの定格出力電流も200Vクラスと400Vクラスで異なり、同じkWでも選ぶ機種が変わる点に注意が必要です。
また、運転条件によって必要な容量が変わります。重負荷用途(コンベア・圧縮機・クレーンなど、起動トルクが大きく過負荷が頻繁に発生する負荷)では、標準負荷用途(ポンプ・ファンなど、起動トルクが小さく定常運転が中心の負荷)に比べて1ランク上の容量を選ぶのが一般的な考え方です。
過負荷耐量(何%の過電流を何秒間許容できるか)はメーカー・機種・負荷モード(ND/HDなど)によって異なります。具体的な数値はカタログの仕様表で必ず確認してください。
計算例
例として、電動機5.5kW・電源電圧200V・標準負荷(ポンプ・ファン)の条件で考えてみます。
まず、メーカーカタログの「適用電動機出力」欄から5.5kWに対応するインバータ機種を探します。200Vクラスの一覧を確認し、適用kWが5.5kW以上の機種を選びます。
次に、選んだ機種の定格出力電流(A)を確認します。電動機の定格電流は P ≒ √3 × V × I × 力率 × 効率 の関係で概算できますが、力率や効率は電動機の仕様によって異なるため、あくまで目安です。インバータの定格出力電流が電動機の定格電流を上回っていることを確認してください。
標準負荷の場合、適用kWどおりの機種で問題ないケースが多いですが、起動時に大きなトルクが必要な場合や頻繁に加減速を繰り返す場合は、1ランク上の容量を検討したほうが安全です。最終的な判断はメーカーのテクニカルサポートやカタログの選定ガイドを参考にしてください。
インバータ選定で確認したいこと
インバータを選定する際、容量(kW)だけでなく以下の項目もあわせて確認しておくと、現場での不具合を防げます。
- 適用電動機出力(kW):インバータが対応する電動機kWの上限。カタログの機種選定表で確認します。
- 定格出力電流(A):電動機の定格電流を上回っていることが前提です。
- 過負荷耐量(ND/HD・標準/重負荷):過電流をどの程度・何秒間許容できるかの仕様。メーカー・機種ごとに異なるため、カタログの仕様表で確認してください。
- 周囲温度によるディレーティング:盤内温度が高い場合、インバータの出力電流を低減して使用する必要があります。ディレーティング曲線はカタログに記載されています。
- 複数台運転時の容量:1台のインバータで複数台の電動機を運転する場合、電動機の合計電流がインバータの定格出力電流を超えないように選定します。
- 電源側の短絡容量・配線サイズ:インバータの入力側についても、配線用遮断器(MCCB)の容量や電線サイズが適切か確認が必要です。
いずれの項目もメーカーカタログや技術資料に記載されています。選定に迷った場合はメーカーの技術窓口に問い合わせるのが確実です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 電動機のkWと同じkWのインバータを選べばよいですか?
A. 基本的には、カタログの「適用電動機出力」が電動機のkW以上である機種を選びます。ただし、起動トルクが大きい負荷や頻繁に過負荷がかかる運転条件では、1ランク上の容量を選ぶほうが安全です。運転条件に応じた容量の判断はメーカーカタログの選定ガイドで確認してください。
Q2. 標準負荷と重負荷の違いは何ですか?
A. 標準負荷(ND: Normal Duty)はポンプやファンのように起動トルクが小さく、定常運転が中心の用途です。重負荷(HD: Heavy Duty)はコンベアや圧縮機のように起動時に大きなトルクが必要で、過負荷が頻繁に発生する用途です。重負荷では過負荷耐量をより多く確保する必要があるため、同じkWでも1ランク大きいインバータを選ぶのが一般的です。なお、ND/HDの呼称や定格の定義はメーカー(三菱・安川・富士など)により異なるため、最終的には各メーカーの選定資料で確認してください。
Q3. 200Vと400Vのどちらを選べばよいですか?
A. 同じ電動機出力であれば、400Vのほうが電流が小さくなるため、配線を細くできるメリットがあります。特に配線距離が長い場合は電圧降下の面でも有利です。ただし、インバータの電源電圧は設備の受電電圧に合わせて選ぶのが原則です。既設設備では電源仕様が決まっているため、それに合った電圧クラスのインバータを選んでください。
