過電流遮断器選定ツール【許容電流からブレーカ容量を選定】

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電線の許容電流や分岐回路の遮断器容量から、過電流遮断器(ブレーカ・ヒューズ)と電線・コンセントの組み合わせを確認できる無料ツールです。基準は電気設備の技術基準の解釈(電技解釈)第148条(低圧幹線)・第149条(低圧分岐回路)に基づきます。保護協調の確認や、第二種・第一種電気工事士試験の分岐回路対策にそのまま使えます。会員登録は不要、ブラウザのブックマーク登録推奨です。

🔌 過電流遮断器選定ツール

この計算結果はあくまで参考値です。保証するものではございません。
実際の施工・設計においては必ず有資格者・専門家の確認を行ってください。幹線タブは目安表示です。電動機を含む幹線の詳細な選定は幹線サイズ計算ツールをご利用ください。

過電流遮断器の役割(保護協調)

過電流遮断器(配線用遮断器=ブレーカやヒューズ)は、短絡(ショート)や過負荷で電線の許容電流を超える電流が流れたときに、電線が過熱・発火する前に電路を遮断して保護する装置です。電線を守るため、遮断器の定格電流は、その電線が安全に流せる許容電流に見合ったものでなければならない、というのが基本的な考え方(保護協調)です。

幹線を保護する過電流遮断器(電技解釈 第148条)

低圧幹線を保護する過電流遮断器は、その定格電流が幹線の許容電流以下であることが原則です(第148条第1項第五号)。

ただし幹線に電動機等が接続される場合は、始動電流を見込んで次のいずれかまで緩和できます。

  • 電動機等の定格電流の合計の3倍に、その他の機器の定格電流の合計を加えた値以下(3ΣIM+ΣIH
  • 上の値が幹線の許容電流を2.5倍した値を超える場合は、許容電流×2.5 以下

※ 「×2.5」の緩和は電動機等がある場合の上限であり、すべての幹線に適用されるものではありません。電動機がない幹線では原則どおり「許容電流以下」で選定します。

分岐回路の施設(電技解釈 第149条)

低圧分岐回路では、過電流遮断器の定格電流に応じて、接続できる電線の最小太さコンセントの定格が定められています(第149条 149-1表・149-3表)。代表的な組み合わせは次のとおりです。

過電流遮断器の定格電線の最小太さ(軟銅線)コンセント
15A 以下直径 1.6mm15A 以下
15A超20A以下(配線用遮断器)直径 1.6mm20A 以下
15A超20A以下(ヒューズ)直径 2.0mm20A
20A超30A以下直径 2.6mm(5.5mm²)20A〜30A
30A超40A以下断面積 8mm²30A〜40A
40A超50A以下断面積 14mm²40A〜50A

遮断器の定格が大きいほど太い電線が必要になる、という対応関係です。定格に対して細すぎる電線を使うと、電線が許容電流を超えても遮断器が動作せず危険なため、この組み合わせが規定されています。

よくある間違い

  • 「×2.5」をすべての幹線に使う:×2.5緩和は電動機等がある場合の上限です。電動機がなければ原則「許容電流以下」です。
  • 遮断器容量に対して電線が細すぎる:149-1表の組み合わせを下回る細さの電線は使えません。遮断器だけ大きくしても電線が保護されません。
  • 20Aでも配線用遮断器とヒューズで電線太さが違う:20A配線用遮断器は1.6mm、20Aヒューズは2.0mmが必要です。

よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ遮断器の定格を電線の許容電流以下にするのですか?
A. 遮断器は電線を守る装置だからです。電線が過熱する前に遮断できるよう、定格を電線の許容電流に見合った値にします。

Q2. 分岐回路で20Aなのに電線の太さが2種類あるのはなぜですか?
A. 保護特性の違いです。配線用遮断器(ブレーカ)はヒューズより過電流に対する動作が確実なため、20Aでも1.6mmが認められ、ヒューズの場合は2.0mmが必要です(149-1表)。

Q3. 電動機のある幹線はどう選定しますか?
A. 始動電流を見込み、3ΣIM+ΣIH と 許容電流×2.5 の小さい方以下で選定します。詳細は幹線サイズ計算ツールを参照してください。

出典(一次情報・出典)

  • 低圧幹線の過電流遮断器(許容電流以下・電動機時 3倍/×2.5緩和):電気設備の技術基準の解釈 第148条第1項第五号(経済産業省 電気設備の技術基準の解釈(全文PDF)/条文本文で確認 2026-07-09)
  • 低圧分岐回路の電線太さ・コンセント(149-1表・149-3表):電気設備の技術基準の解釈 第149条(同上PDF/条文本文で確認 2026-07-09)

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