幹線サイズ計算ツール【電動機含む最小許容電流】|電技解釈に基づく計算

電動機(モーター)を含む幹線の最小許容電流を、電技解釈 第148条の規定に基づいて自動計算するツールです。電動機の合計電流・最大電流・電熱器等の電流を入力すると、場合分けに応じた割増係数を適用し、最小許容電流と推奨電線サイズ(IV電線・気中・周囲温度30℃基準)を算出します。

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この計算結果はあくまで参考値です。保証するものではございません。
推奨サイズはIV電線・気中配線・周囲温度30℃基準です。布設条件によって電流減少係数が必要な場合は許容電流計算ツールで補正してください。

幹線の最小許容電流の計算式(電技解釈 第148条)

電気設備技術基準の解釈(電技解釈)第148条では、幹線の最小許容電流 IW を次のように定めています。電動機等の定格電流の合計を ΣIM、電熱器等その他の定格電流の合計を ΣIH とします。

  • ΣIM ≦ ΣIH のとき:IW ≧ ΣIM + ΣIH(単純合計)
  • ΣIM > ΣIH のとき
    • ΣIM ≦ 50A の場合:IW ≧ 1.25 × ΣIM + ΣIH
    • ΣIM > 50A の場合:IW ≧ 1.1 × ΣIM + ΣIH

電動機は始動時に定格電流の数倍の突入電流が流れるため、電動機の割合が大きい幹線ほど割増係数(1.25 または 1.1)を掛けて余裕を持たせる必要があります。一方、電動機の合計が電熱器等以下の場合は割増なしの単純合計で足ります。

計算例

以下の条件で幹線の最小許容電流を求めてみます。

  • 電動機の最大電流:20A
  • 電動機の合計電流(ΣIM):40A
  • 電熱器・その他の電流(ΣIH):11.3A

まず条件の判定です。ΣIM(40A)> ΣIH(11.3A)なので、割増係数が必要です。次に ΣIM = 40A ≦ 50A なので、係数は 1.25 を適用します。

IW ≧ 1.25 × 40 + 11.3 = 50 + 11.3 = 61.3A

したがって、幹線の最小許容電流は 61.3A です。この許容電流以上の電線サイズを、IV電線の許容電流表や許容電流計算ツールで確認して選定します。

幹線サイズ選定の注意点

本ツールの計算結果はIV電線・気中配線・周囲温度30℃を前提としています。実際の布設条件では、次の点に注意が必要です。

  • 布設方法による補正:電線管内配線や複数条の束ね配線では、放熱が悪くなるため電流減少係数を適用する必要があります。許容電流計算ツールで補正後の値を確認してください。
  • 周囲温度による補正:周囲温度が30℃を超える環境(機械室・屋上など)では、温度補正係数によって許容電流が小さくなります。
  • 過電流遮断器(ブレーカ)の選定は別規定:幹線の過電流遮断器の定格電流は、幹線の許容電流とは別の規定(電技解釈 第148条の過電流遮断器に関する条項)で定められています。本ツールの結果をそのままブレーカ選定に使わず、必ず該当規定を確認してください。
  • 電線種別の違い:本ツールはIV電線(600Vビニル絶縁電線)を基準としています。CV(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)など他の電線種では許容電流が異なります。

よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ電動機電流に1.25や1.1を掛けるのですか?
A. 電動機は始動時に定格電流の数倍の突入電流が流れます。幹線がこの始動電流に耐えられるよう、電動機の合計電流が大きい場合は割増係数を掛けて最小許容電流を引き上げています。ΣIM ≦ 50A では係数1.25、ΣIM > 50A では係数1.1を適用します。

Q2. ΣIM ≦ ΣIH のときは割増不要なのですか?
A. その通りです。電動機の合計電流が電熱器等の合計電流以下の場合、幹線全体に占める電動機の割合が小さいため、割増係数なしの単純合計(ΣIM + ΣIH)で最小許容電流を求めます。

Q3. この結果のままブレーカも選べますか?
A. 本ツールの結果は幹線の電線サイズ選定のための最小許容電流です。幹線の過電流遮断器(ブレーカ)の定格電流は、別途電技解釈や内線規程の該当規定に基づいて選定する必要があります。最終的な設計判断は電技解釈・内線規程の最新版を確認してください。

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