絶縁抵抗判定ツール【測定値から合否を即時判定】|電技解釈の基準値で確認

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絶縁抵抗計(メガー)で測った測定値を、電気設備に関する技術基準を定める省令(電技省令)第58条の基準値と照合し、合否をその場で判定できる無料ツールです。電路の使用電圧の区分を選んで測定値を入力するだけで、基準を満たしているかを即座に確認できます。竣工検査・定期点検の判定確認や、第二種・第一種電気工事士試験の暗記数値の確認にそのまま使えます。会員登録は不要、ブラウザのブックマーク登録推奨です。

🔍 絶縁抵抗判定ツール

この判定結果はあくまで参考値です。基準値は電技省令第58条に基づきますが、実際の竣工検査・定期点検の判定は、電路の状態や適用規定を踏まえて有資格者・専門家が行ってください。

絶縁抵抗とは(なぜ測定するのか)

絶縁抵抗とは、電線相互の間や、電路(充電部)と大地との間の「絶縁のよさ」を抵抗値で表したものです。絶縁が劣化すると、本来流れてはいけない場所へ電気が漏れる漏電が起こり、感電・火災・機器故障の原因になります。絶縁抵抗が大きいほど漏れ電流が小さく、絶縁状態が良好であることを意味します。

そのため、電気工作物の竣工検査(新設・改修時)や定期点検では、絶縁抵抗計(通称メガー)で絶縁抵抗を測定し、法令で定められた基準値以上であることを確認します。この基準値を定めているのが電技省令第58条です。

電技省令 第58条の判定基準値

電技省令第58条は、低圧の電路の絶縁抵抗について、開閉器または過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに、使用電圧の区分に応じて次の値以上でなければならないと定めています。

使用電圧の区分対地電圧の条件絶縁抵抗値
300V 以下対地電圧 150V 以下0.1 MΩ 以上
その他(対地電圧 150V 超)0.2 MΩ 以上
300V 超(低圧)0.4 MΩ 以上

ここでの対地電圧とは、条文で「接地式電路においては電線と大地との間の電圧、非接地式電路においては電線間の電圧」と定義されています(第58条本文)。使用電圧そのものではなく、この対地電圧が150V以下か超かで0.1MΩと0.2MΩが分かれる点が、試験でも現場でも間違えやすいポイントです。

対地電圧の求め方(システム別の目安)

判定に使う対地電圧は、電路の接地方式によって決まります。代表的な低圧配電方式では次のように考えます。

  • 単相2線式 100V:片側が接地されているため、対地電圧は約100V → 150V以下 → 0.1MΩ以上。
  • 単相3線式 100V/200V:中性線が接地されており、各電圧線の対地電圧は約100V → 150V以下 → 0.1MΩ以上。
  • 三相3線式 200V(一相接地):接地されていない電線の対地電圧は線間電圧の約200V → 150V超 → 0.2MΩ以上。
  • 使用電圧が300Vを超える低圧(三相400V級など):区分は300V超 → 0.4MΩ以上。

実際の対地電圧は結線・接地方式で変わるため、判定時は必ずその電路の接地方式を確認してください。本ツールは対地電圧の区分を選ぶ方式のため、上記を目安に該当する区分を選択します。

判定の例

たとえば単相100V回路(対地電圧150V以下)で、メガーの測定値が0.15MΩだった場合。基準値は0.1MΩ以上なので、0.15 ≧ 0.1 となり合格です。一方、同じ回路で測定値が0.08MΩだった場合は、0.08 < 0.1 で基準を下回るため不合格(要注意)となり、絶縁体の劣化・汚損や水分の侵入などが疑われます。

三相200V回路(対地電圧150V超)であれば基準値は0.2MΩ以上に上がるため、同じ0.15MΩでも不合格になります。使用電圧・対地電圧が上がるほど要求される絶縁抵抗値も上がるという関係を押さえておくと迷いません。

測定の実務ポイント

  • 電源を切ってから測る:絶縁抵抗測定は原則として停電させ、電路を無電圧にして行います。通電状態での測定は誤測定・機器損傷の原因になります。
  • 絶縁抵抗計の定格測定電圧を電路に合わせる:低圧では100V・250V・500Vなどの定格を持つメガーを、電路の使用電圧に応じて選びます。
  • 電路ごとに区切って測る:第58条は「開閉器または過電流遮断器で区切ることのできる電路ごと」に判定すると定めています。分電盤の分岐回路単位で確認するのが基本です。
  • 停電できない場合の代替:使用中で停電が困難な場合は、漏えい電流の測定など別の方法で絶縁性能を確認する規定もあります(電技解釈)。ただし基準値そのものは第58条が根拠です。

よくある間違い

  • 「使用電圧」で区分してしまう:分岐の基準は使用電圧ではなく対地電圧(150V以下か超か)です。単相3線200Vでも各線の対地電圧は100Vなので0.1MΩ区分になります。
  • 絶縁抵抗と接地抵抗を混同する:本ツールの絶縁抵抗(MΩ単位・大きいほど良い)と、接地抵抗(Ω単位・小さいほど良い)は別物です。接地種別ごとの接地抵抗値(A種10Ω・D種100Ω等)とは基準が異なります。
  • 根拠条文の取り違え:判定基準値(0.1/0.2/0.4MΩ)の根拠は電技省令第58条です。測定方法や漏えい電流による代替は電技解釈側の規定で、基準値の出どころとは分けて理解します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 基準値ちょうど(例:0.1MΩ)は合格ですか?
A. 第58条は基準値「以上」と定めているため、ちょうど0.1MΩは合格です。本ツールも「測定値 ≧ 基準値」で判定しています。ただし基準ぎりぎりは劣化の兆候の場合もあるため、実務では余裕を見て評価します。

Q2. 対地電圧と使用電圧はどう違いますか?
A. 使用電圧は電路で使う公称電圧、対地電圧は電線と大地(または電線間)の電圧です。接地方式で決まり、第58条の区分(150V以下/超)はこの対地電圧で判断します。

Q3. 300Vを超える低圧はどこまでですか?
A. 電技省令第2条で低圧は交流600V以下・直流750V以下と定義されます。300V超〜600V(交流)の低圧電路が0.4MΩ以上の区分に該当します。600Vを超えると高圧の扱いになります。

出典(一次情報)

  • 電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条(絶縁抵抗値 0.1/0.2/0.4MΩ・対地電圧の定義):e-Gov法令検索(電技省令)(2026-07-07 条文本文で確認)
  • 電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条(電圧の種別・低圧=交流600V以下):e-Gov法令検索(電技省令)

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