電気設備の技術基準:学科で出る数値の探し方と覚え方

はじめに

「電技(電気設備に関する技術基準を定める省令)」は条文の数が多く、全部を読もうとすると学科対策には非効率です。試験で問われるのは特定の数値と概念に集中しています。この記事では頻出の数値と、公式情報の探し方を整理します。

技術基準とは何か

電気設備の技術基準(電技)は、電気設備が安全であるための最低限の基準を定めた省令です。具体的な工事方法の詳細は「電気設備の技術基準の解釈(電技解釈)」に委ねられており、試験ではこの2つがセットで参照されます。

最新の内容は経済産業省や電気技術規程(JEAC)で公表されています。数値は改定されることがあるため、受験前に公式で確認してください。

絶縁抵抗値(頻出)

低圧電路の絶縁抵抗値は試験で繰り返し出題されます。回路の使用電圧によって基準値が異なります。

電路の使用電圧区分 絶縁抵抗値
対地電圧150V以下 0.1MΩ以上
その他(150V超〜300V以下等) 0.2MΩ以上
300V超の低圧 0.4MΩ以上

単位はMΩ(メガオーム)です。試験では「何MΩ以上か」を選ぶ問題が出ます。電圧が高い回路ほど基準が厳しくなる(値が大きくなる)方向で覚えると整理しやすいです。

接地抵抗値との組み合わせ

接地の種別ごとの接地抵抗値は別記事でまとめています。絶縁抵抗と接地抵抗は試験でセットで問われることもあるので合わせて確認してください。

接地の種別と目的:A種・B種・C種・D種の違い

その他の頻出事項

絶縁抵抗以外で学科に出やすい技術基準の項目です。

  • 電線の接続:電線の接続部の電気抵抗を増加させてはならない、引張強さを20%以上減少させてはならない
  • 電路の対地電圧:住宅の屋内電路の対地電圧は150V以下が原則
  • 過電流遮断器の施設:幹線・分岐回路の過電流保護の考え方

これらは数値を丸暗記するより、過去問で「どういう問われ方をするか」を確認してから覚える方が効率的です。

まとめ

  • 技術基準の数値は過去問ベースで頻出のものを押さえる
  • 絶縁抵抗は電圧が高いほど基準値が大きい(0.1・0.2・0.4MΩ)
  • 最新の数値は公式で確認(改定の可能性あり)

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