現場経験ありで第二種電気工事士の学科試験に挑む|楽な部分・地獄な部分
「現場で何年もやってるんだから、筆記(学科)なんて楽勝でしょ」
そう思って試験を申し込んだものの、いざ過去問を開いてみると知らない用語だらけ…という話は珍しくありません。
逆に「現場経験があるからこそ、スッと入ってくる」部分もたくさんあります。
この記事では、現場経験がある人が第二種電気工事士の学科試験を受けるとき、何が有利で何がつまずきやすいかを正直にまとめます。
現場経験者が「楽」な部分
工具・材料・配線の名前がすでに入っている
VVFケーブル、リングスリーブ、差込コネクタ、EM線——学科では「この材料は何に使うか」「どの工具で加工するか」が問われます。
現場で毎日触っていれば、選択肢を見ただけで答えが浮かぶ問題が多いです。暗記ゼロで点が取れる分野と言っていいでしょう。
電圧・電流・接地の「感覚」がある
単相100V・200V、三相200Vの違いや、漏電遮断器が何のためにあるかは、現場では体で知っています。
学科の選択肢を読んだとき「それは現場でやってるやつだ」と照合できるのは、未経験者にはない強みです。
技能試験への心理的ハードルが低い
学科に合格したあとの技能試験(実技)は、現場経験者にとって馴染みの作業が中心です。電線の接続、器具の取り付け——やったことがある動作ばかりなので、練習のスタートラインが高いです。
現場経験者が「地獄」な部分
法令の数値は現場では使わない
「低圧の定義は何Vか」「工事士でなくてもできる軽微な工事の範囲は」——こういった法令・技術基準の数値は、現場で意識して覚えているものではありません。
試験では数値の暗記がそのまま問われるため、現場歴に関係なくゼロから覚える必要があります。
計算問題は「感覚」で解けない
オームの法則、電力計算、電圧降下、力率——これらは現場でなんとなく理解していても、式を使って解く練習をしていないと手が止まります。
「だいたいこのくらい」という現場感覚と、「公式に数字を入れて答えを出す」試験の解き方は別物です。
図記号・略語は試験専用の暗記が必要
単線結線図の記号や、JIS規格の略称は、現場では「慣れた呼び方」で通じています。試験は正式な記号・名称が問われるため、改めて覚え直しが必要です。
現場経験者向けの学科の進め方
1. まず過去問を解いて「どこで落とすか」を把握する
参考書を最初から読むより、先に過去問を1年分解くのがおすすめです。現場経験者は「知ってる問題」と「全く知らない問題」がはっきり分かれるので、短時間でボトルネックが見えます。
2. 計算・法令に時間を集中させる
材料・工具・配線方法は後回しにして構いません。計算問題と法令の暗記に勉強時間の半分以上を割くくらいでちょうどよいです。
3. 「現場で見た場面」と結びつける
法令の条文を丸暗記しようとするより、「あの現場でやっていた作業はこの規定が根拠だったんだ」と紐づけると記憶に残りやすいです。
まとめ
現場経験は、学科試験において間違いなくプラスです。ただし「なんとなく知っている」と「試験で点が取れる」は別なので、苦手な分野を把握して対策を絞ることが近道です。
- 楽な部分:材料・工具・実務的な配線知識
- 地獄な部分:法令数値の暗記・計算問題・図記号
- 進め方:過去問から始めてボトルネックに集中する
技能試験の練習材料について
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学科が終わったら技能試験の準備に入ります。現場経験者でも技能試験は「試験の作法」があるので、候補問題に対応した材料セットで練習しておくのが確実です。
おすすめの材料セットはこちらの記事でまとめています。
