iQ-R 入出力ユニットの型式早見表|RX・RY・RH の点数・電圧・シンク/ソース・応答時間・消費電流【三菱PLC】

MELSEC iQ-R(三菱電機の PLC のシリーズ)の入出力ユニットは、形名(型式)が「RX40C7」「RY40NT5P」のような記号の並びになっています。記号の意味が分かると、入力か出力か・電圧・点数・シンク/ソース・保護機能の有無が形名だけで読めます。

この記事では、取説の製品一覧にある33形名を早見表にまとめ、型式の読み方と、取り違えやすい「占有点数」「入力応答時間」「消費電流」の見方まで整理します。

この記事で分かること:

  1. iQ-R の入出力ユニットは何種類あるか(33形名・外線接続3種)
  2. 形名の読み方(RX・RY・RH と (1)〜(7) の記号)
  3. 入力ユニット15機種・出力ユニット16機種と混合ユニットの仕様の早見表
  4. 8点ユニットなど、点数と占有点数が違うユニット
  5. 入力応答時間の設定場所・選べる値・既定値
  6. DC5V 消費電流の見方と、電源容量の確かめ方

※この記事の仕様は、三菱電機の「MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル」に書かれている範囲だけで書いています。本文の「p.xx」はマニュアルの印刷ページです。対象は iQ-R の入出力ユニット(RX・RY・RH)とブランクカバーユニット RG60 で、他のシリーズや他社の PLC は扱いません。数値は 2026年11月時点で確認した版によるもので、改版で変わることがあるため、お使いの取説名と版もあわせて確認してください。

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iQ-R の入出力ユニットは何種類あるか|33形名と外線接続3種

取説の製品一覧に載っている形名は、ブランクカバーユニットまで含めて33形名です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.14〜16)。種類ごとの内訳は次のとおりです。

種類 形名 数
AC入力 RX10・RX10-TS・RX28 3
DC入力 RX40C7・RX40C7-TS・RX41C4・RX41C4-TS・RX42C4・RX70C4・RX71C4・RX72C4 8
DC高速入力 RX40PC6H・RX40NC6H・RX41C6HS・RX61C6HS 4
接点出力 RY10R2・RY10R2-TS・RY18R2A 3
トライアック出力 RY20S6 1
トランジスタ出力 RY40NT5P・RY40NT5P-TS・RY41NT2P・RY41NT2P-TS・RY42NT2P・RY40PT5P・RY40PT5P-TS・RY41PT1P・RY41PT1P-TS・RY42PT1P 10
トランジスタ高速出力 RY41NT2H・RY41PT2H 2
入出力混合 RH42C4NT2P 1
ブランクカバー RG60 1

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.14〜16)

入力ユニットは15機種、出力ユニットは16機種で、これに入出力混合ユニット1機種とブランクカバーユニット1機種が加わります。プログラムの中では、入力ユニットの信号を X、出力ユニットへの信号を Y というデバイスで扱います。X・Y などのデバイスの種類は三菱PLCのデバイス種類まとめ|X・Y・M・L・D・T・Cの使い分けで解説しています。

外線接続は3種類

外線接続は、外部の機器からの配線をユニットにつなぐ方式のことです。iQ-R の入出力ユニットでは次の3種類があります(入出力ユニット ユーザーズマニュアル 各仕様ページ・p.18)。

  • 18点ネジ端子台(M3×6ネジ)
  • 40ピンコネクタ
  • 2ピース スプリングクランプ端子台(形名の末尾が -TS)

-TS 品は端子台がスプリングクランプのタイプ

形名の末尾に -TS が付く機種は、スプリングクランプ端子台のタイプです。-TS 品は端子台が違うだけで、定格や DC5V 内部消費電流は本体品と同じ値です(例:RX40C7 は入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.27、RX40C7-TS は p.29)。

ただし、コモン端子の番号は端子台に合わせて変わります。また、トランジスタ出力では外部供給電源の電流の TYP. 値が本体品と違う機種があります(RY40NT5P 4mA/-TS 6mA、RY41NT2P 16mA/-TS 17mA、RY40PT5P 16mA/-TS 20mA。入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.60・62・64・66・72・74)。配線するときは -TS 品の仕様ページで端子番号を確かめてください。

型式(形名)の読み方|RX・RY・RH と (1)〜(7)

形名は、先頭の「RX/RY/RH」と、そのあとに続く (1)〜(7) の記号でできています(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.17〜18)。

位置 項目 記号と意味
RX/RY/RH ユニットの種類 RX=入力/RY=出力/RH=入出力混合
(1) 電圧仕様 1=AC100〜120V(AC入力)・DC24V/AC240V(接点出力)
2=AC100〜240V(AC入力・トライアック出力)
4=DC24V(DC入力)・DC12〜24V(トランジスタ出力)
5=AC48V・DC48V
6=DC5V
7=DC12V
(2) 入出力点数 0=16点/1=32点/2=64点/8=8点
(3) 入力形式 なし=AC入力
PC=DC入力(プラスコモン)
NC=DC入力(マイナスコモン)
C=DC入力(プラスコモン/マイナスコモン共用)
(4) 出力形式 NT=トランジスタ出力(シンクタイプ)
PT=トランジスタ出力(ソースタイプ)
R=接点出力
S=トライアック出力
(5) 電流仕様 1=0.1A(トランジスタ出力)
2=2A(接点出力)・0.2A(トランジスタ出力)
4=4mA(DC入力)
5=0.5A
6=6mA(DC入力)・0.6A(トライアック出力)
7=7mA(DC入力)
(6) 拡張仕様 A=独立コモン
P=保護機能付き
H・HS=DC高速入力・DC高速出力
(7) その他 -TS=スプリングクランプ端子台タイプ

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.17〜18)

(1) の「5=AC48V・DC48V」は形名の読み方の表にはありますが、このマニュアルの製品一覧には該当する機種がなく、仕様ページもありません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.14〜17)。

例で分解する:RX40PC6H-TS と RY40NT5P-TS

取説の「形名の見方」に載っている例で、記号を1つずつ読んでみます(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.17〜18)。

位置 RX40PC6H-TS RY40NT5P-TS
RX/RY RX=入力 RY=出力
(1) 電圧仕様 4=DC24V(DC入力) 4=DC12〜24V(トランジスタ出力)
(2) 入出力点数 0=16点 0=16点
(3) 入力形式 PC=DC入力(プラスコモン) (なし)
(4) 出力形式 (なし) NT=トランジスタ出力(シンクタイプ)
(5) 電流仕様 6=6mA(DC入力) 5=0.5A
(6) 拡張仕様 H=DC高速入力 P=保護機能付き
(7) その他 -TS=スプリングクランプ端子台タイプ -TS=スプリングクランプ端子台タイプ

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.17〜18)

入力ユニットには (4) が、出力ユニットには (3) がありません。なお、RX40PC6H-TS は読み方の例として取説に載っている形名で、この記事の入力ユニット早見表(製品一覧の15機種)には入っていません。

シンク/ソースとコモンの記号

コモンは、複数の入力や出力で共通に使う端子のことです。形名の記号で分かるのは次の2点です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.17)。

  • 出力:NT=トランジスタ出力(シンクタイプ)、PT=トランジスタ出力(ソースタイプ)
  • 入力:PC=プラスコモン、NC=マイナスコモン、C=プラスコモン/マイナスコモン共用

接続するセンサや負荷との組合せは、各仕様ページの外部接続図で確かめてください。

入力ユニット早見表|15機種の電圧・コモン・応答時間・消費電流

入力ユニット15機種の主な仕様を1枚にまとめます。表が画面に入りきらないときは、表の中を横にスクロールして見てください。

「点数(占有)」のかっこ内は占有点数で、ユニットが使う入出力番号の数です。応答時間は、信号が変わってからユニットが ON/OFF を切り替えるまでの時間で、表では「設定」=入力応答時間設定で選べる値と、「MAX」=その設定のときの最大値を分けて書いています。TYP. 表記は参考値で、保証値ではありません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.21)。

形名 種類 点数(占有) 定格入力電圧/入力電流 コモン 応答時間 外線接続 DC5V 内部消費電流(TYP.・全点ON) 出典
RX10 AC入力 16点(16点) AC100〜120V(+10%/−15%)50/60Hz/8.2mA(AC100V 60Hz)・6.8mA(50Hz) 16点1コモン 固定(設定不可):OFF→ON 15ms以下/ON→OFF 20ms以下(AC100V) 18点ネジ端子台 110mA p.21
RX10-TS AC入力 16点(16点) RX10 と同じ 16点1コモン RX10 と同じ スプリングクランプ端子台 110mA p.23
RX28 AC入力 8点(16点) AC100〜240V(+10%/−15%)50/60Hz/16.4mA(AC200V 60Hz)・8.2mA(AC100V 60Hz) 8点1コモン 固定(設定不可):OFF→ON 10ms以下/ON→OFF 20ms以下(AC200V) 18点ネジ端子台 90mA p.25
RX40C7 DC入力 16点(16点) DC24V(許容 DC20.4〜28.8V)/7.0mA TYP. プラス/マイナス共用・16点1コモン 設定:0.1/0.2/0.4/0.6/1/5/10(既定)/20/70ms
MAX(0.1ms設定時):OFF→ON 0.1ms・ON→OFF 0.35ms
18点ネジ端子台 120mA p.27〜28
RX40C7-TS DC入力 16点(16点) RX40C7 と同じ プラス/マイナス共用・16点1コモン RX40C7 と同じ スプリングクランプ端子台 120mA p.29〜30
RX41C4 DC入力 32点(32点) DC24V(20.4〜28.8V)/4.0mA TYP. プラス/マイナス共用・32点1コモン 設定:0.1〜70ms(既定 10ms)
MAX(0.1ms設定時):OFF→ON 0.1ms・ON→OFF 0.2ms
40ピンコネクタ 150mA p.31〜32
RX41C4-TS DC入力 32点(32点) RX41C4 と同じ プラス/マイナス共用・32点1コモン RX41C4 と同じ スプリングクランプ端子台 150mA p.33〜34
RX42C4 DC入力 64点(64点) RX41C4 と同じ プラス/マイナス共用・32点1コモン RX41C4 と同じ 40ピンコネクタ(×2) 180mA p.35〜36
RX70C4 DC入力 16点(16点) DC5V(4.25〜6V)1.7mA/DC12V(10.2〜14.4V)4.8mA プラス/マイナス共用・16点1コモン 設定:0.1〜70ms(既定 10ms)
MAX(0.1ms設定時):OFF→ON 0.2ms・ON→OFF 0.41ms
18点ネジ端子台 120mA p.37〜38
RX71C4 DC入力 32点(32点) RX70C4 と同じ プラス/マイナス共用・32点1コモン 設定:0.1〜70ms(既定 10ms)
MAX(0.1ms設定時):OFF→ON 0.2ms・ON→OFF 0.21ms
40ピンコネクタ 140mA p.39〜40
RX72C4 DC入力 64点(64点) RX70C4 と同じ プラス/マイナス共用・32点1コモン RX71C4 と同じ 40ピンコネクタ(×2) 150mA p.41〜42
RX40PC6H DC高速入力 16点(16点) DC24V(20.4〜28.8V)/6.0mA TYP. プラスコモン・8点1コモン 設定:設定なし/20μs/50μs/0.1/0.2(既定)/0.4/0.6/1/5/10/20/70ms
MAX:設定なし時 OFF→ON 5μs・ON→OFF 10μs、20μs設定時 OFF→ON 20μs・ON→OFF 25μs
18点ネジ端子台 100mA p.43〜44
RX40NC6H DC高速入力 16点(16点) RX40PC6H と同じ マイナスコモン・8点1コモン RX40PC6H と同じ 18点ネジ端子台 100mA p.45〜46
RX41C6HS DC高速入力 32点(32点) DC24V(20.4〜28.8V)/6.0mA TYP. プラス/マイナス共用・32点1コモン 設定:設定なし/10μs/20μs/50μs/0.1/0.2(既定)〜70ms
MAX:設定なし時 OFF→ON 1μs・ON→OFF 1μs
40ピンコネクタ 150mA p.47〜48
RX61C6HS DC高速入力 32点(32点) DC5V(4.25〜6V)/6.0mA TYP. プラス/マイナス共用・32点1コモン RX41C6HS と同じ 40ピンコネクタ 150mA p.49〜50

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.21〜50)

表の「0.1〜70ms」は、0.1/0.2/0.4/0.6/1/5/10/20/70ms の中から選ぶという意味です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.112)。MAX は表に書いた設定のときの値だけを載せています。ほかの設定値のときの MAX は、各仕様ページの入力応答時間の表で確かめてください。

RX40C7 を 0.1ms に設定しても、ON→OFF の MAX は 0.35ms です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.27〜28)。設定値とそのときの MAX は同じとは限りません。また、「設定なし」「20μs」「50μs」を選べるのは DC高速入力ユニットだけで、5μs や 1μs の値は DC高速入力ユニットの「設定なし」のときのものです(選べる値は入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.112、5μs・1μs の値は p.44・p.46・p.48・p.50)。

ON 電圧・OFF 電圧

入力が ON と判定される電圧・電流と、OFF と判定される電圧・電流は次のとおりです。

形名 ON 電圧/ON 電流 OFF 電圧/OFF 電流 入力抵抗 出典
RX10・RX28 AC80V以上/5mA以上 AC30V以下/1.7mA以下 — p.21・p.25
RX40C7 15V以上/4mA以上 8V以下/2mA以下 3.3kΩ p.27
RX41C4 19V以上/3mA以上 6V以下/1.0mA以下 5.3kΩ p.31
RX70C4 3.5V以上/1mA以上 1V以下/0.1mA以下 2.3kΩ p.37
RX40PC6H・RX40NC6H 15V以上/4mA以上 8V以下/1.7mA以下 3.9kΩ p.43・p.45
RX41C6HS 19V以上/4mA以上 6V以下/1.7mA以下 4kΩ p.47
RX61C6HS 3.5V以上/3mA以上 1V以下/1mA以下 600Ω p.49

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.21〜49)

入力ユニット共通の項目

  • 割込み機能:全入力ユニットに「あり」(ユニットパラメータで設定)(入出力ユニット ユーザーズマニュアル 各仕様ページ)
  • 絶縁耐圧:RX10 は AC1400Vrms、RX28 は AC2300Vrms、DC入力は AC510Vrms(入出力ユニット ユーザーズマニュアル 各仕様ページ)
  • 保護等級:AC入力は IP1X、DC入力は IP2X(入出力ユニット ユーザーズマニュアル 各仕様ページ)

出力ユニット・混合ユニット早見表|接点・トライアック・トランジスタ

出力ユニット16機種と、入出力混合ユニット RH42C4NT2P、ブランクカバーユニット RG60 をまとめます。外部供給電源の欄は、ユニットに外からつなぐ電源の電流の値です。表の「—」は、この記事では扱っていない欄です。その欄は各仕様ページで確かめてください。

形名 種類(出力形式) 点数(占有) 定格負荷電圧/最大負荷電流 応答時間 OFF→ON/ON→OFF コモン 外部供給電源(DC24V 時) 保護機能 外線接続 DC5V 内部消費電流(TYP.・全点ON) 出典
RY10R2 接点出力(リレー) 16点(16点) DC24V 2A(抵抗負荷)/1点・8A/1コモン、AC240V 2A(cosφ=1)/1点・8A/1コモン 10ms以下/12ms以下 16点1コモン — サージキラー・ヒューズともになし 18点ネジ端子台 450mA p.52
RY10R2-TS 接点出力 16点(16点) RY10R2 と同じ RY10R2 と同じ 16点1コモン — RY10R2 と同じ スプリングクランプ端子台 450mA p.54
RY18R2A 接点出力(全点独立接点) 8点(16点) DC24V 2A/1点・8A/1ユニット、AC240V 2A/1点・8A/1ユニット 10ms以下/12ms以下 コモンなし(全点独立接点) — — 18点ネジ端子台 260mA p.56
RY20S6 トライアック出力 16点(16点) AC100〜240V(+10%/−15%)50/60Hz/0.6A/1点・4.8A/1コモン 1ms+0.5サイクル以下/1ms+0.5サイクル以下(定格・抵抗負荷) 16点1コモン — — 18点ネジ端子台 280mA p.58
RY40NT5P トランジスタ出力(シンクタイプ) 16点(16点) DC12/24V(10.2〜28.8V)/0.5A/1点・5A/1コモン 0.5ms以下/1ms以下 16点1コモン 4mA TYP.・9mA MAX. あり(過負荷・過熱) 18点ネジ端子台 140mA p.60
RY40NT5P-TS トランジスタ出力(シンクタイプ) 16点(16点) RY40NT5P と同じ RY40NT5P と同じ 16点1コモン 6mA TYP.・9mA MAX. あり スプリングクランプ端子台 140mA p.62
RY41NT2P トランジスタ出力(シンクタイプ) 32点(32点) DC12/24V/0.2A/1点・2A/1コモン 0.5ms以下/1ms以下 32点1コモン 16mA TYP.・37mA MAX. あり 40ピンコネクタ 180mA p.64
RY41NT2P-TS トランジスタ出力(シンクタイプ) 32点(32点) RY41NT2P と同じ RY41NT2P と同じ 32点1コモン 17mA TYP.・37mA MAX. あり スプリングクランプ端子台 180mA p.66
RY41NT2H トランジスタ高速出力(シンクタイプ) 32点(32点) DC5/12/24V(4.25〜28.8V)/0.2A/1点・2A/1コモン 1μs以下/2μs以下 32点1コモン 記載なし なし 40ピンコネクタ 420mA p.68
RY42NT2P トランジスタ出力(シンクタイプ) 64点(64点) DC12/24V/0.2A/1点・2A/1コモン 0.5ms以下/1ms以下 32点1コモン 16mA TYP.・37mA MAX.(1コモンあたり) あり 40ピンコネクタ(×2) 250mA p.70
RY40PT5P トランジスタ出力(ソースタイプ) 16点(16点) DC12/24V/0.5A/1点・5A/1コモン 0.5ms以下/1ms以下 16点1コモン 16mA TYP.・44mA MAX. あり 18点ネジ端子台 130mA p.72
RY40PT5P-TS トランジスタ出力(ソースタイプ) 16点(16点) RY40PT5P と同じ RY40PT5P と同じ 16点1コモン 20mA TYP.・44mA MAX. あり スプリングクランプ端子台 130mA(この機種だけ「TYP.・全点ON」の注記なし) p.74
RY41PT1P トランジスタ出力(ソースタイプ) 32点(32点) DC12/24V/0.1A/1点・2A/1コモン 0.5ms以下/1ms以下 32点1コモン 19mA TYP.・34mA MAX. あり 40ピンコネクタ 190mA p.76
RY41PT1P-TS トランジスタ出力(ソースタイプ) 32点(32点) RY41PT1P と同じ RY41PT1P と同じ 32点1コモン 19mA TYP.・34mA MAX. あり スプリングクランプ端子台 190mA p.78
RY41PT2H トランジスタ高速出力(ソースタイプ) 32点(32点) DC5/12/24V(4.25〜28.8V)/0.2A/1点・2A/1コモン 1μs以下/2μs以下 32点1コモン 記載なし なし 40ピンコネクタ 410mA p.80
RY42PT1P トランジスタ出力(ソースタイプ) 64点(64点) DC12/24V/0.1A/1点・2A/1コモン 0.5ms以下/1ms以下 32点1コモン 19mA TYP.・34mA MAX.(1コモンあたり) あり 40ピンコネクタ(×2) 290mA p.82
RH42C4NT2P 入出力混合(DC入力+トランジスタ出力 シンクタイプ) 入力32点+出力32点(占有32点) 入力:DC24V 4.0mA・プラス/マイナス共用
出力:DC12/24V 0.2A/1点・2A/1コモン
入力:設定 0.1〜70ms(既定 10ms)
出力:0.5ms以下/1ms以下
入力 32点1コモン/出力 32点1コモン 16mA TYP.・37mA MAX.(1コモンあたり) あり(過負荷・過熱) 40ピンコネクタ 220mA p.85〜86
RG60 ブランクカバーユニット 既定 16点(変更できる) — — — — — — 記載なし p.87

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.52〜87)

トランジスタ出力:NT はシンク、PT はソース

トランジスタ出力の形名は、NT=シンクタイプ、PT=ソースタイプです(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.17)。表のとおり、16点・32点・64点のそれぞれにシンクとソースがあります。どちらが使えるかは接続する機器との組合せで決まるため、各仕様ページの外部接続図で確かめてください。

トランジスタ出力の OFF 時の漏洩電流は 0.1mA以下です。ON 時の最大電圧降下は、最大負荷電流 0.2A の機種が DC0.3V(MAX.)、0.1A の機種と高速出力が DC0.2V(MAX.)です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル 各仕様ページ)。0.5A の機種の値は仕様ページで確かめてください。

「P」の保護機能はユニット内部を守るもの

形名の (6) の P は「保護機能付き」の意味で、次の2つの保護があります(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.51)。

  • 過負荷保護:過電流を検出すると、電流リミッタが働いて出力電流を制限します。過電流検出値以下に戻れば復帰します
  • 過熱保護:ユニット内部の高温を検出すると、出力を OFF します。熱が下がると自動で復帰します。他の出力の過熱保護が働くこともあります

どちらもユニットの内部回路を守る機能で、外部の機器は守りません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.51)。また、トランジスタ高速出力の RY41NT2H と RY41PT2H は保護機能が「なし」です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.68・p.80)。

高速出力は応答時間が μs 単位

RY41NT2H・RY41PT2H の応答時間は OFF→ON 1μs以下/ON→OFF 2μs以下で、定格負荷電圧は DC5/12/24V(4.25〜28.8V)です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.68・p.80)。外部供給電源の項目はありません。DC5V 内部消費電流は 420mA・410mA と、同じ32点のトランジスタ出力(180mA・190mA)より大きい値です。

接点出力の補足

  • RY18R2A は全点独立接点で、コモンはありません。最大負荷電流は 2A/1点・8A/1ユニットです(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.56)
  • RY10R2 はサージキラー・ヒューズともにありません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.52)
  • 最大開閉頻度は 3600回/時、機械的寿命は 2000万回以上です。電気的寿命は p.97 のリレー寿命曲線で確かめます(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.52)

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占有点数に注意|8点ユニットは16点を使う

占有点数は、そのユニットが使う入出力番号の数です。多くのユニットは点数と占有点数が同じですが、次のユニットは点数と占有点数が違います。

形名 点数 占有点数 出典
RX28(AC入力) 8点 16点 p.25
RY18R2A(接点出力・全点独立接点) 8点 16点 p.56
RH42C4NT2P(入出力混合) 入力32点+出力32点 32点 p.85
RG60(ブランクカバー) — 既定 16点(0/16/32/48/64/128/256/512/1024点に変更できる) p.87

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.25・p.56・p.85・p.87)

8点ユニットの RX28 と RY18R2A は、入出力番号を 16点として数えます。8点だからといって 8点分だけ数えると、次のユニットの番号がずれます。

RH42C4NT2P は入力と出力で同じ番号を使うため、占有点数は 64点ではなく 32点です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.85〜86)。ブランクカバーユニット RG60 は既定で 16点を占有し、I/O割付設定で点数を変えられます(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.87)。

スロットと点数から入出力番号の先頭・末尾を確かめるときは三菱PLC X/Y 入出力番号の計算ツール|スロットと点数から先頭・末尾の番号と K4X0 の範囲がわかる【iQ-R】が使えます。予備点の残し方やユニットの並べ方はPLCのI/O割付の決め方|予備点の残し方と並べ方の実務ルールで扱っています。

入力応答時間の設定|設定場所・選べる値・既定値

入力応答時間は、入力ユニットごとに GX Works3 のユニットパラメータで設定します。設定を長くするほど、除去できるノイズのパルス幅(参考値)は大きくなります(後の表)。

設定場所と反映のタイミング

設定場所は次のとおりです。X00〜X3F の点ごとに設定します(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.112・p.116)。

[ナビゲーションウィンドウ] → [パラメータ] → [ユニット情報] → ユニット形名 → [ユニットパラメータ] → [入力応答時間設定]

ユニットパラメータは「入力応答時間設定」「割込み設定」「CPUエラー時出力モード設定」「リフレッシュ設定」の4種類です。書き込んだあと、CPU リセットまたは電源 OFF→ON で反映されます(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.111)。

選べる値と既定値

設定値 選べるユニット
設定なし DC高速入力ユニットだけ
10μs RX41C6HS・RX61C6HS だけ
20μs・50μs DC高速入力ユニットだけ
0.1ms・0.2ms・0.4ms・0.6ms・1ms・5ms・10ms・20ms・70ms DC入力・DC高速入力のユニット
(設定できない) AC入力ユニット

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.112)

既定値は、DC入力ユニットが 10ms、DC高速入力ユニットが 0.2msです(入出力ユニット ユーザーズマニュアル 各仕様ページの *1)。AC入力ユニット(RX10・RX10-TS・RX28)は入力応答時間を設定できません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.112)。応答時間は入力ユニット早見表の固定の値です。

設定値と MAX は別の値

入力応答時間設定で選ぶのは「設定値」で、取説の各仕様ページにはその設定のときの応答時間の MAX が別に書かれています。たとえば RX40C7 を 0.1ms に設定したときの MAX は OFF→ON 0.1ms・ON→OFF 0.35ms です(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.27〜28)。設定値をそのまま応答時間として計算に使わず、仕様ページの MAX で確かめてください。

除去できるノイズの幅(参考値)

入力応答時間の設定 除去できるノイズのパルス幅(参考値)
1ms 0.3ms
5ms 1.5ms
10ms 4ms
20ms 8ms
70ms 35ms

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.116)

表の値は参考値です。設定時間と同じ幅のノイズまで除去できるわけではありません。たとえば 10ms に設定したときの参考値は 4ms です。

入力ユニットが ON/OFF を切り替えたあと、CPU がその値をプログラムに取り込むタイミングは CPU の処理の順番の話になります。1スキャンの流れはPLC(シーケンサ)の処理の順番|スキャンの流れとEND処理・サービス処理をやさしく解説【MELSEC iQ-R】で解説しています。

電源容量の確認|DC5V 消費電流を合計する

電源ユニットの容量に収まるかは、早見表の「DC5V 内部消費電流」を、CPU やほかのユニットの消費電流と合計して確かめます。

早見表の消費電流は TYP.(参考値)で、保証値ではありません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.21 の注記)。また、RY40PT5P-TS だけは仕様ページに TYP. の表記がありません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.74)。RG60 は消費電流の記載がありません(入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.16・p.87)。

たとえば RX40C7(120mA)を2台と RY40NT5P(140mA)を1台使うなら、入出力ユニットの分は 120+120+140=380mA(TYP.)です。ここに CPU・ベース・ほかのユニットの値を足します。CPU の消費電流はMELSEC iQ-R CPU の比較早見表|R00〜R120CPU・RnENCPU のプログラム容量・処理速度・デバイス点数・バッテリ・SDカードの違いにまとめています。

合計はiQ-R 電源ユニットの容量計算ツール|DC5V 消費電流を合計して R61P・R64P などに収まるか判定【三菱PLC】で計算できます。この記事の入出力ユニットの消費電流は、ツールに入っている値と同じです。

よくある質問(FAQ)

Q1. RX40C7の入力応答時間の既定値は?
A. RX40C7の入力応答時間の既定値は10msです。ユニットパラメータの「入力応答時間設定」で、0.1ms・0.2ms・0.4ms・0.6ms・1ms・5ms・10ms・20ms・70msから点ごとに選べます。設定はCPUリセットか電源OFF→ONのあとに反映されます。0.1msに設定したときの応答時間はMAXでOFF→ON 0.1ms、ON→OFF 0.35msで、設定値とそのときのMAXは同じとは限りません。

Q2. 8点ユニットの占有点数は?
A. 8点ユニットのRX28(AC入力)とRY18R2A(接点出力・全点独立接点)は、点数は8点ですが入出力番号を16点占有します。入出力番号を数えるときは16点として数えます。なお、入出力混合ユニットのRH42C4NT2Pは入力32点+出力32点で、占有点数は32点です。

Q3. トランジスタ出力の「P」は外部機器も守る?
A. 守りません。形名の「P」は保護機能付きという意味で、過負荷保護(過電流を検出すると出力電流を制限し、過電流検出値以下に戻ると復帰)と過熱保護(ユニット内部が高温になると出力をOFFし、熱が下がると自動で復帰)があります。どちらもユニットの内部回路を守る機能で、外部の機器は守りません。なお、トランジスタ高速出力のRY41NT2HとRY41PT2Hには保護機能がありません。

Q4. AC入力ユニットは応答時間を変えられる?
A. 変えられません。入力応答時間設定は、AC入力ユニット(RX10・RX10-TS・RX28)では設定できません。応答時間は固定で、RX10はOFF→ON 15ms以下・ON→OFF 20ms以下(AC100V)、RX28はOFF→ON 10ms以下・ON→OFF 20ms以下(AC200V)です。

まとめ

MELSEC iQ-R の入出力ユニットは、取説の製品一覧で33形名(入力15・出力16・入出力混合1・ブランクカバー1)です。形名の記号を読めば、種類・電圧・点数・シンク/ソース・保護機能の有無が分かります。

  • RX=入力、RY=出力、RH=入出力混合。(2) の 0=16点、1=32点、2=64点、8=8点
  • 出力の NT=シンクタイプ、PT=ソースタイプ。入力の PC=プラスコモン、NC=マイナスコモン、C=共用
  • -TS は端子台がスプリングクランプのタイプ。定格と DC5V 消費電流は本体品と同じ値(外部供給電源の TYP. 値が違う機種はある)
  • RX28・RY18R2A は 8点で 16点占有。RH42C4NT2P は 32点占有。RG60 は既定 16点で変更できる
  • 入力応答時間の既定値は DC入力 10ms、DC高速入力 0.2ms。AC入力ユニットは設定できない
  • 応答時間は「設定値」と「その設定のときの MAX」が別。RX40C7 の 0.1ms 設定時でも ON→OFF は MAX 0.35ms
  • 「P」の保護機能はユニット内部回路を守る機能で、外部機器は守らない。高速出力の RY41NT2H・RY41PT2H は保護機能なし
  • DC5V 内部消費電流は TYP.(参考値)。電源容量はほかのユニットと合計して確かめる

(出典:MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル p.14〜18・p.21〜87・p.111〜116)

お使いのユニットの細かい値や外部接続図は、お手元のユーザーズマニュアルの各仕様ページで確認してください。

参考資料

  • MELSEC iQ-R 入出力ユニット ユーザーズマニュアル(三菱電機)

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